続けられる株式投資

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6月7日 株価動向

 

日銀不在の株式市場

 

日銀の政策点検が公表された3月19日を起点にすると、日本株は世界の主要株価指数の中で、最もパフォーマンスが悪い状況です。

日経平均は2日時点で2.8%下落と、唯一値下がりです。

その間、米ダウは約6%上昇しています。

緊急事態宣言による景気悪化や、ワクチン接種の遅れなどもありますが、需給面では、日銀のETF(上場投資信託)買いが減少したことが大きい原因だと思います。

2016年から昨年まで日本株の買い筆頭は日銀であり、昨年は目標を上回る7兆円を購入しています。

政策点検を受けて買い入れ方針が変更された4月以降、日銀がETFを購入したのはTOPIXが前場に2.17%安となった4月21日の701億円だけです。

5月は黒田東彦総裁が就任し13年4月に異次元緩和を始めてから初めて月間購入額がゼロとなりました。

日銀は政策点検で、6兆円の年間目標額を削除し、上限の12兆円だけを残しました。株価急落時には相応の規模を買うことをにおわせ、緩和縮小の印象を巧みに消しましたが、事実上、撤収モードに入っていると思われます。

中銀の買いが減れば、株価は適正価格まで下がり、本来の企業価値が見出しやすくなるとの期待もありますが、今のところ海外勢の買いは戻ってきていません。

外国人投資家は、日銀決定会合後の3月第4週から5月第4週までで、現物と先物合わせ計1兆2112億円売り越しています。

日銀内では、市場に波乱を起こすことなくETF購入を、バックストップ的な機能に移行できたことに安堵の声も聞かれています。

日銀は市場が荒れているときに思い切って出るのが一番効果的とし、5月にETFを購入しなかったことは、3月点検を受けた妥当な政策対応と述べました。

円債市場では、2─40年の利付国債の月間発行額10兆5000億円に対する日銀の国債買い入れオペは月間5兆9000億円と、依然として高い比率を保っています。

しかし、オペの動きなどを細かくみると、徐々に手を引きながら、市場の機能改善をねらっているように見えます。

6月のオペ予定では、全年限でオファー額、回数ともに5月と変わりませんでしたが、通告日は5日と、5月から1日、3月からは2日減っています。

日銀は、オペで細かくけん制するようなことはしない意向を示しており、国債市場に関与する日を少なくすることで、市場機能を回復させることが目的とみられています。

しかし、意に反し商いは減少し、5月は新発10年債の取引が1本値であった日が11日と半分以上を占め、出来高(日本相互証券)は19年ぶりの少なさとなりました。

4月に全年限のオファー額が減額されましたが、米金利上昇が一服したこともあって、円債金利は低下、ボラティリティーも小さくなっています。

日銀内では、取引量の減少に対する警戒感はあるものの、米金利などが動意づいた場合にきちんと動くことが大事というスタンスをとっています。

ただ、市場では取引活発化への期待は低く、政策点検の目的は緩和政策の長期化です。当面利上げも利下げもないと市場はみています。

金利が動いても円債はほとんど動かないだろうと思います。

日米金利がこう着する中、ドル/円も動きが再び鈍化し、5月の値幅は1年半ぶりの狭さとなりました。

ただ、日銀の存在感が市場から消えたわけではなく、日銀の保有資産が積みあがっていることで生じるストック効果が強まっているためです。

現在、国債残高は約1074兆円(今年3月末)です。

日銀はそのうち50%以上の532兆円を保有しています。

国債の売りオペは当面想定されないことから、市場に出回る債券は残高の半分程度ということになります。

円債市場には、生保のように商品との見合いで日本国債を一定程度、買わなければならない投資家がいます。

市場に出回る、浮動債券が少なくなれば、彼らの買いインパクトは大きくなり、金利低下効果は強まります。

 

株式市場でも日銀の存在感は依然大きく、東証1部時価総額の720兆円に対し、日銀のETF保有残高は51兆円程度と債券に比べれば小さいですが、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を抜いて国内最大の日本株保有者となった日銀が、当面は売らない株主であることは株価の大きな下支え要因です。

日銀によるETF買いの期待感も残っています。

5月11日はTOPIXが前場に1.98%下落し、市場には買い期待が高まりましたが、日銀の購入はなさそうだ、との見方が広がると失望感が広がり、後場は一段安となりました。

ステルステーパリングとも言える動きに、市場参加者は複雑な思いを隠せません。

明確な説明なきままの撤収に不満を覚えながらも、相場に波乱を起こしていないことを評価する声もあります。

 

日銀のETF購入減は中長期的には正しい方向だが、市場が日銀不在のノーマルな環境に慣れるには時間がかかりそうです。

 

 

概況

日経平均株価は前週末比77円高の2万9019円と反発して取引を終了しました。

朝方は、買いが先行しました。

4日の米国市場で早期の金融引き締め観測の後退から長期金利が低下し、主要株価指数が揃って上昇した流れを受け、寄り付き直後に2万9241円(前週末比299円高)まで上昇する場面がありました。

一巡後は戻り売りに上げ幅を縮小し、一時2万8973円(前日比31円高)まで下落しました。

その後の戻りは限定され、後場終盤にかけて上値が重くなりました


東証1部の出来高は9億4592万株、売買代金は2兆1910億円、騰落銘柄数は値上がり1052銘柄、値下がり1036銘柄、変わらず105銘柄でした。

日銀は7日の東京株式市場で、通常のETF(上場投資信託)とJ━REITの購入を見送りました。

 

 

今日の取引き

 

 イーロジット(9327)   1781円 100株買い

 

21年3月期の経常利益(非連結)は前の期比2.4倍の2.4億円に伸び、22年3月期も前期比34.9%増の3.2億円に拡大する見通し、6期連続増収。

適正株価は1820円前後、急に上がることもあるが終値は売られる。

新興株に資金がいかない状態だがバリュー株もかなり上がっているのでIPOラッシュで

以前のIPOにも資金がいくことを期待。

終値は1751円 売り目標1810円

 

 エアーウオーター(4088) 1786円 100株売却

エアーウオーター(4088) 1796円 100株売却

今日の確定損失は1000円でした。