明日の株動向
27日の日経平均は6日ぶり反落しました。
米国株は小幅に上昇しましたが、これを好感できずに下落スタートとなりました。
大引けにかけてMCSI指数リバランスに伴う売り需要が見込まれていたことが警戒されたか、しばらく下を試す流れが続き、下げ幅を280円近くまで広げました。
ただ、28300円台に入ったところでは盛り返して下げ幅を縮小し、後場に入ると28500円近辺で値動きが落ち着きました。
大引けにかけてはやや強含み、下げ幅を2桁に縮めて終えました。
日経平均の連続上昇は5日でストップ。
大引けにかけては値を戻しており、MSCIリバランスを口実にいったんクールダウンした程度の下げではありますが、場中には大きく崩れる場面があるなど、脆さも感じられました。
ノンストップで25日線(28671円、27日時点、以下同じ)を超えてくれば、いよいよ本格的な上昇が期待できそうな局面ではありましたが、今日は水が差されました。
日経平均は月内最終日に下げる傾向が続いています。
これを前に上昇一服となったことから、明日は弱材料に敏感になるとみておいた方が良いと思います。
本日、米国では1-3月期GDP改定値や4月耐久財受注など注目指標がいくつか発表されることから、これを受けた米国市場の反応が大きく注目されますが、長期金利が上昇して米株安を招いてしまうようだと、日本株も週末を前にリスク回避の売りが出てきやすくなります。
先週末21日の終値は28317円。
これを下回って週間で下落となってしまうようだと、戻りが25日線や26週線(28596円)に跳ね返された格好となるため下落の可能性が高まります。
概況
日経平均は6日ぶり反落して取引を終了しました。
26日の米国市場でNYダウは小幅に反発し、10ドル高となりました。
引き続き経済活動の正常化への期待などから買いが入りましたが、高値圏で利益確定の売りも出て伸び悩みました。
本日の日経平均も売り先行で98円安からスタートすると、前場中ごろには一時28360円(前日比281安)まで値をさげました。
引けにかけてのMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)指数構成銘柄見直しに伴う売り需要発生が警戒されたが、その後あく抜けに期待した買いも入って下げ渋りました。
日銀は今日も東京株式市場で、通常のETF(上場投資信託)とJ━REITの購入を見送りました。
月末の上場投資信託(ETF)の含み益は、昨年春以降の株式相場の値上がりで15兆円超に上り、年度末として過去最大となっています。
日銀は大規模金融緩和策の一環としてETFを購入しており、保有残高は35兆8796億円に上っています。
総資産残高も714兆5566億円と9年連続で過去最高を更新しています。
新型コロナウイルス禍で企業の資金繰り支援策を打ち出し、貸出金が増えたことで資産規模が膨らんでいます。
今日の取引き
住友電工(5802) 1660円 100株 売却
イーロジット(9327) 1774円 100株買い 1779円 100株 売却
オーケーエム(6229) 1516円 100株買い 1528円 100株 売却
エアーウオーター(4088) 1806円 100株買い 1818円 100株 売却