5月は4月末の下落から2日間で大きく値を戻しました。
方向性の見えにくい相場で上昇傾向一辺倒にも思えません。
米国の株高で引っ張られていますが、コロナの感染者の増大や、オリンピックの開催問題など懸案事項の方が多く強きで買う気が起こりません。
米連邦準備理事会(FRB)は6日発表した金融安定性報告で資産価格が急落するリスクに警鐘を鳴らしました。
FRBは資産価格上昇の背景に低い長期金利や景気回復期待があると見ています。
株価は史上最高値の更新を続け、社債の利回りも歴史的な低水準にあります。
資産に対する価値評価が全般に高く、投資家がリスク資産の投資に積極的であるが、投資家心理が悪化すると急落につながる恐れがあると指摘しています。
アルケゴスのように金融機関が大きな損失を被り金融システムに悪影響を及ぼすことや、コロナウイルスの変異種がワクチンで抑えられずコロナ後の景気回復に暗雲がたちこめるなど大きなリスクが潜んでいます。
私は30年以上株式投資をしてきましたが、急落は予想できません。
ただ経験から言えることは株式投資をするものの裾野が増えた時に思いもよらぬ暴落が起こります。
株は結果的には長期で持っていれば余程の悪い株でなければ戻しますが高値で買った株を放置してしまい利益を出せません。
直近では昨年の3月にコロナで一斉に株が売られました。
暴落した時に買える資金のある投資家は大きな利益を上げられます。
私もあの時は保有株の時価総額で400万近くマイナスになりましたが、余剰資金があったのでJREITを買い増し現在は600万ちかくのプラスになっています。
株式投資では30%前後の余剰資金を持ち暴落時に買えるようにしておくことです。
概況
日経平均株価は前日比26円高の2万9357円82銭と小幅続伸して取引を終了しました。朝方は、前日終値近辺で始まった後、いったん軟化しました。
前日に大幅上昇(518円高)した反動で利益確定売りに傾き、一時2万9237円(前日比94円安)まで値を下げる場面がありました。
その後は盛り返し、株価指数先物買いを交え、前場中盤に2万9449円(前日比118円高)まで値を上げました。
時間外取引の米ナスダック先物が堅調となり、値がさハイテク株の一角などが買われ、指数上昇につながりました。
一巡後は伸び悩み、大引けにかけて小高い水準でもみ合いました。
週末要因に加え、米4月雇用統計の発表を控え、様子見気分が強まりました。
東証1部の出来高は11億7404万株、売買代金は2兆5446億円、騰落銘柄数は値上がり1611銘柄、値下がり505銘柄、変わらず75銘柄でした。
米雇用統計待ちで後場は動意に乏しく、日経平均は2月高値から上値を切り下げる一方、直近安値(4月21日)からは下値を切り上げています。
煮詰まり感が出ており、きっかけ次第では上下どちらかに振れる可能性があり、海外の動向とコロナの感染者状況、個別の決算を見極める必要があります。
今日の取引き
イーロジット(9327) 1807円 100株買い
5月14日に決算発表がありますが、同業者の関通(9326)が21年2月期の経常利益(非連結)は前の期比50.2%増の3.8億円に伸び、22年2月期も前期比65.8%増の6.3億円に拡大を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなり、7期連続増収、3期連続増益になることからイーコマースに強い物流関連の銘柄として買い戻しました。
終値は1800円 売り目標は1880円です。
セブン銀行(8410) 240円 400株買い
2021年3月期の経常損益は10.5%減益の35,640百万円、直近のIFISコンセンサス(35,525百万円)とほぼ変わらずの水準だった。
また同日発表された業績予想によると2022年3月期の経常損益は20.6%減益の28,300百万円、IFISコンセンサスを12.1%下回る水準となっている。
尚、中間の経常損益は12,700百万円を予想している。
結論から言うと来季も減益で悪いとは思っていましたが買うタイミングを間違えました。
11円配当は据え置きなので当面保有して配当を取ります。