概況
日経平均株価は前日比167円安の2万9020円と反落して取引を終了しました。
朝方は、売りが先行しました。
バイデン米政権が富裕層を対象にキャピタルゲイン(株式譲渡益)課税を引き上げる方針と報じられ、22日の米国株式が下落した流れを受け、前場早々に2万8770円(前日比417円安)まで下落する場面がありました。
一巡後は、押し目買いに下げ幅を縮小し、一時2万9035円(前日比152円安)まで持ち直しました。
上値が重くなった後、大引けにかけて再び下げ渋りましたが、戻りは限定されました。
東証1部の出来高は9億5501万株、売買代金は2兆44億円、騰落銘柄数は値上がり708銘柄、値下がり1376銘柄、変わらず106銘柄でした。
米国の増税報道をきっかけに売りが出ましたが、まだトレンドを変えるまでには至っていないようです。
ただ、日電産 (6594) の今期業績予想が市場コンセンサスに届かず、株価が急落したように、決算が期待されている銘柄は市場予想より悪ければ内容が悪くなくても売られるため、決算発表明けまで、相場は上に行きづらい状況が続くと思います。
今週の株価
今週は日経平均は20日に584円安、21日に591円安と、2日間で1000円を超える大幅下落でした。
世界的にコロナ感染被害が拡大したことに加えて、国内では大阪や東京などに緊急事態が発令されるとの見方が強まったことが売り材料となりました。
直近まで強いサポートとなっていた29500円をあっさり割り込んだことも見切り売りを誘い、28500円を割り込む場面もありました。
22日には679円高と大きく上昇したことで過度な警戒は和らぎましたが、先行き不透明感は拭えず、23日は米国株安を嫌気した売りに押されました。
週間では約662円の下落となり、週足では3週連続で陰線を形成しました。
今後の株価
来週は29日が祝日で4日間の取引きになり、翌週は大型連休で月曜から水曜まで休場となるため、手掛けづらいスケジュールですが、この間にイベントは満載です。
26日~27日に日銀会合、27日~28日にFOMCが開催され、28日にはバイデン米大統領の議会演説が予定されています。
米国ではテスラやアップル、アマゾンなどが決算発表を予定しています。
国内でも決算発表が本格化し、ファナック、アドバンテスト、ソニーGなど注目度の高い企業の決算が多く出てきます。
今週、日経平均の値動きが荒くなったことで市場の空白はリスクとして意識されやすくなりました。
一方で、大きく下げるようなら長期休場明けの反転を見越した買いも入りやすいと思われます。
多くの材料を消化しながら、指数の振れ幅は大きくなり、強弱感が交錯して方向感は定まらない週になると予想され一進一退の相場になると思われます。
主力銘柄の来週の決算発表予定
キヤノン、日東電、日立金、JSR、スタンレ電、富通ゼネ、コクヨ、Vコマース、日車輌(4/26)
第一三共、ファナック、JR東海、アステラス薬、京セラ、シマノ、アドバンテ、NRI、野村HD、オムロン、マキタ、キッコーマン、ZOZO、大ガス、小林製薬、富士電機、イビデン、日立建、日野自、野村不HD、新電工、アンリツ、ネットワン、NESIC、マネックスG、コメリ、航空電、MARUWA、沖縄セルラー、信越ポリ、メルコ、セプテーニHD
(4/27)
ソニーG、キーエンス、信越化、村田製、OLC、デンソー、ZHD、三菱電、富士通、豊田織機、JR東日本、TDK、JPX、ヤマトHD、アイシン、TOTO、関西電、東ガス、大和証G、サイバエージ、CTC、日通、SBI、エプソン、SCSK、ガイシ、ポーラオルHD、ゼオン、日立物、豊田合、トヨタ紡織、九電工、ISID、日電硝、トクヤマ、前田工繊、兼松エレク
(4/28)
東エレク、HOYA、JT、三井物、コマツ、レーザーテク、SGHD、MonotaRO、ANA、JR西日本、M&A、LIXIL、コーセー、京王、大東建、メルカリ、ナブテスコ、東武、京成、商船三井、住友林、双日、Jパワー、KADOKAWA、アルプスアル、インフォマート、太陽HD、都競馬、ノエビアHD、M&Aキャピ、トランスコスモ、ダイビル、平和不、GMOFHD、東海東京、牧野フ、Aiming
(4/30)
などが発表を予定しています。
今日の取引き
ヨンドシーH(8008) 1909円 100株売却
ブロードマインド(7343) 1044円 100株買い 1061円 100株売却
ブロードマインド(7343) 1044円 100株買い 1018円 100株売却
今日の確定損失は1600円でした。