概況
日経平均株価は、前日比210円高の2万9388円と大幅反発して取引を終了しました。
米国で2兆ドル(約220兆円)の財政出動計画が明らかになったことや、日本銀行(日銀)の3月全国企業短期経済観測調査(日銀短観)で、大企業製造業の業況判断DIが市場予想平均を上回ったことなどを好感。午前10時30分に、前日比406円高の2万9585円の高値を付ける場面がありました。
後場は、時間外取引での米株価指数先物で、ダウ先物が下げに転じた一方、ナスダックミニ先物が上昇を維持するなど、まちまちの動きとなったことから、上げ幅を縮小する場面がみられました。
ただ、積極的な売りにはつながらず、やや値を戻しました。
外国為替市場では、ドル・円相場が110円70銭台で、午後はもみ合い状態が続きました。東証1部の出来高は12億4597万株、売買代金は2兆7186億円、騰落銘柄数は値上がり861銘柄、値下がり1261銘柄、変わらず64銘柄でした。
短期資金が、グロース株とバリュー株の間を循環する動きが続いていますが、米金利上昇への警戒感もあり、ややバリュー株が有利なようです。
日銀は1日の東京株式市場で、通常のETF(上場投資信託)とJ━REITの購入を見送りました。
投資部門別売買動向
東証が1日に発表した3月第4週(3月22日~26日)の投資部門別売買動向(現物)によると、日銀のETF取得方針変更や欧州での新型コロナウイルス感染再拡大が嫌気され日経平均株価が前週末比615円安の2万9176円と3週ぶりに下落したこの週は、年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行が11週連続で売り越しました。
売越額は5019億円と前週の2222億円から急拡大しました。
海外投資家は4週ぶりに売り越し、売越額は3729億円でした。
前週は4088億円の買い越しでした。
海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で2週ぶりに売り越しました。
売越額は160億円でした。
現物と先物の合算でも3週ぶりに売り越し、売越額は3890億円でした。
前週は5645億円の買い越しでした。
一方、個人投資家は3週ぶりに買い越し、買越額は3069億円でした。
前週は3186億円の売り越しでした。
逆張り志向の強い個人投資家が相場の反落で押し目買いに動いたようです。
証券会社の自己売買は8週連続で買い越し、買越額は6267億円と前週の6081億円から増加し高水準が続きました。
日経平均が3週ぶりに下落する中、信託銀行と海外投資家が巨額に売り越す一方、個人投資家は大きく買い越しました。
今日の取引き
ブロードマインド(7343) 1329円 100株買い
昨日の買戻しです。
終値は1330円 売り目標は1375円です。
ブロードマインド(7343) 1330円 100株買い 1333円 100株売却