続けられる株式投資

株を始める方が長く続けられるような投資方法の紹介

来週の日本株

今週の日経平均株価

今週の日経平均は28799円と29000円に手が届きそうな大幅な反発になりました。

 前週末にかけての波乱要因となった米国市場での投機取引に関する問題については、米国当局が調査を始めたことから混乱は早期に収束するとの見方が強まり、週初1日から2日は急速に買い戻しが進みました。

3日には、米バイデン政権が掲げる大規模な追加経済対策について、民主党が財政調整法を活用して単独で成立させる手続きを進めていると伝わり、共和党との協議により規模縮小の可能性が高いと思われていた中でのポジティブサプライズと受け止められ、これを背景に日経平均は一段高となり、3日間で前週の下落分に相当する1000円を完全に取り戻しました。

4日はそれまでの急ピッチでの戻りに対する短期的な過熱感から利益確定売りが優勢となりましたが、週末の5日には堅調な米株市場を背景に押し目買いが入り、改めて買いが優勢となりました。

週前半は前週にかけて売られた新興株を中心としたグロース(成長)株やハイテク株に対する買い戻しが多く、好決算を手がかりに景気敏感株への買いもみられました。

週半ばの3日からは、米追加経済対策に関する報道を背景に米長期金利が上昇したこともあり、景気敏感株の買いが一層強まるなかグロース株・ハイテク株は改めて売りに押される展開になりました。

また、国内での新型コロナウイルス新規感染者数が減少傾向を示したことでコロナの影響の大きかった鉄道や航空、百貨店、人材サービスなど出遅れ感のある銘柄への買いも目立ちました。

これまで好調だったグロース株・ハイテク株が売られる一方、景気敏感株や旅行関連といった出遅れ株が買われる動きが目立ちました。

 

来週の日経平均株価

来週の日経平均は堅調な展開が想定されます。

前週大きな波乱となり調整局面入りも想定させた米国市場での投機問題はひとまず収まりました。

今後の規制強化等の動きには引き続き注意が必要ですが、今週の大幅反発の動きを見る限り、大きく下落した局面は買い遅れた投資家にとっての絶好の押し目買い局面だったようです。

年末年始の急ピッチの相場に参戦できなかった投資家が押し目と思い買いに入りました。

世界の中央銀行による量的緩和政策に大きな変更がない限りは過剰流動性に支えられた底堅い相場が継続していくように思えます。

1月第4週(1月25~29日)の投資主体別売買動向では、海外投資家は現物株を第3週の1500億円近い規模に続いて300億円ほどと小幅な売り越しを継続し、海外勢による現物株の買い越し基調には一服感がみられました。

一方、個人投資家は現物株を4000億円近く買い越してきており、第3週の2000億円近い水準から倍増しており下がったところを買うというスタンスから相場の上昇を確信している動きも見られます。

上昇相場前半は海外投資家が主体だったが、海外勢の動きが一服したところでこれまで売り方に留まっていた個人投資家が買いの主体に回ってきており、需給環境は悪くないように思われます。

来週は、主力企業の10-12月期決算がいよいよ佳境に入ってきます。

これまでのところ、市場予想や事前の会社計画を大きく上回ってくる好決算が多く、株価もポジティブに反応する銘柄が多くなっています。

アナリスト予想の上方修正数から下方修正数を差し引いたリビジョンインデックスもプラス幅を拡大してきており、業績改善傾向を背景とした日本株の見直し買いが強いように思われます。

1月には、国際通貨基金IMF)が世界経済見通しを改定し日本の2021年の成長率見通しを3.1%(+0.8pt)と上方修正しました。

経済指標などを基に投資戦略を決めるグローバルマクロと呼ばれるヘッジファンドが存在することが背景ともされていますが、IMFが日本の経済成長率見通しを引き上げた翌月には海外勢が日本株を買い越してくる動きが経験則としてみられるます。

2月に入ったということで、アノマリー的には節分天井・彼岸底というキーワードも意識されますので、過度な買いは禁物ですが底堅い展開の可能性が高いと思われます。

今週は、「グロース株・ハイテク株売り、景気敏感株・出遅れ株買い」の動きが顕著でしたが、こうした循環物色はこれまでにも何度も見られており、今回も売り一巡後には再びグロース株・ハイテク株への押し目買いが期待されます。

2月4日には米10年物国債長期金利が1.146%と1月11日に付けた1.143%を上回る水準にまで上昇してきており、こうした金利高がバリュエーション面での割高感が意識されるグロース株の重しとなっているとも考えられますが、米連邦準備制度理事会FRB)が量的緩和政策を継続している限りは長期金利の継続的な上昇は考えにくいと思います。

グロース株の本格的な調整目処とされる金利水準は1.5%という声が多いことからも過度な警戒は必要ないと思います。

業績改善期待と量的緩和に支えられた低金利という環境を背景に、景気敏感株・バリュー(割安)株とグロース株・ハイテク株の間での循環物色が一層進めば、日経平均の29000円超え、そして大台の3万円超えの可能性もあります。

 

足元では、ワクチン普及加速への期待とともに、米国民主党政権が財政調整法を活用して単独で経済政策を成立させるとの期待感も高まっており、業績改善を裏付ける好決算や米長期金利の上昇などとも併せて考慮すれば、地合いとしては相対的な割安感が意識される景気敏感株優位の展開の継続が想定されます。

しかし、5Gや電気自動車(EV)など裾野が広く成長ストーリーが明確な半導体などハイテク株やグロース株への期待感も根強いとみられ、調整一巡感がみられるところではこれら銘柄への押し目買いも多くなると思います。

日米金利差の拡大や投機筋のドル売りポジションの解消を受けて、円安・ドル高傾向が顕著になってきています。

こうした為替動向も追い風になり自動車など輸送用機器セクターを中心に輸出関連銘柄の買いも継続しそうに思われます。