概況
日経平均株価は前日比534円安の2万7663円と大幅に続落しました。
2万8000円割れは7日(終値は2万7490円)以来ほぼ3週間ぶりで、25日移動平均線(終値2万7892円)も下回りました。
朝方は、買いが先行していました。
米国株式市場で、27日に今年最大の下げ幅となった主要3株価指数が28日にそろって反発した流れを受け、2万8320円(前日比123円高)と高く寄り付きました。
一巡後は、時間外取引での米株価指数先物安が重しとなり、いったん下げに転じました。
その後、押し目買いにプラス圏へ盛り返す場面もありましたが、再び軟化しました。
米株先物の一段安とともに下げ幅を拡大し、大引け間際に2万7629円(前日比567円安)まで大幅に下落しました。
空売りファンドのシトロン・リサーチが米東部時間29日午前9時に重大発表を行うとツイートし、警戒感が浮上しました。
東証1部の出来高は15億7635万株、売買代金は3兆2329億円、騰落銘柄数は値上がり314銘柄、値下がり1834銘柄、変わらず43銘柄と全面安でした。
日銀は29日の東京株式市場で、通常のETF(上場投資信託)とJ━REITの購入を見送りました。
米国の変わる株式投資(ロビンフッド族)
ロビンフッド・マーケッツは、2008年のリーマンショック後のウォール街批判に触発され、収入に関わらず誰にでも出来る金融サービスを目指し、2013年に創業されたスマホ証券のフィンテック企業です。
ロビンフッドは手数料無料の株取引アプリで、ミレニアル世代からの支持が強く、利用者の平均年齢も30歳前後で、株取引の初心者が多いようです。
ロビンフッド族とは、ロビンフッドを利用した投資家のことを指します。
株式取引手数料が無料というのは革新的ですが、シンプルで使いやすいところや、親しみやすいデザイン、一般向けな預金額という庶民的なところが人気を博しています。
これまで株式投資に興味がなかった、もしくはハードルが高くて出来なかった35歳以下の若い世代でも、ゲーム感覚で投資できるようになりました。
コロナ禍で、試合が観戦できずに時間と資金を持て余しているスポーツ賭博ファン、ラスベガスに行けないギャンブラーなども自宅でデイトレードに転向し、ロビンフッドの2020年第1四半期の新規証券口座開設は、過去最高を記録しました。
新型コロナウイルスの感染拡大により、S&P500は短期間で35%下落しましたが、3月下旬から6月の初旬までに45%上昇に回復したのも、ロビンフッド族の影響も指摘されています。
5月に破産した大手レンタカーのHertz株が値上がりしたこともありました。
機関投資家が考えつかないような発想で投資をするため、予測不能な相場になってしまう恐れがあります。
ロビンフッド族が一大勢力になることで、マーケットに新たな風を巻き起こすことも期待されますが、刹那的で投機的な取引になることは決して好ましいことではありません。
ゲーム感覚で投資が出来てしまうことには、負の側面が大きくなり大変危険です。
今日の取引き
レノバ(9519) 3690円 100株買い
25日線割れ以降は見切り売りの動きが優勢に大きく暴落しました。
しかし、再生可能エネルギー関連の大本命であり調整後に上昇する可能性は高いと思います。
終値は3710円 売り目標は3850円です。
スタメン(4019) 1383円 100株買い
主力の社内SNS「ツナグ」の東南アジアを中心とした海外展開に注目。
新事業ファンサロンアプリ「ファンツ」の推進にも期待。
終値は1345円 売り目標は1450円です。
日本郵政(6178) 847.5円 100株買い
配当狙いで買いました。
3月50円一括配当なので利回りは約6%です。
終値は831.9円 売り目標は900円です。
RETTY(7356) 1487円 100株買い
緊急事態宣言で飲食業界がダメージを受けているので当面難しいですがワクチンと少し暖かくなって解除されれば有望な銘柄だと思います。
終値は1436円 売り目標は1550円です。
リベルタ(4935) 1275円 100株買い 1261円 100株売却
スタメン(4019) 1351円 100株買い 1337円 100株売却
スタメン(4019) 1382円 100株買い 1393円 100株売却
今日の確定損失はマイナス1700円でした。