概況
日経平均株価は前日比58円安の2万6751円と4日ぶりに反落して取引を終えました。
朝方は、売りが先行しました。
米ファイザーは、新型コロナウイルス感染症ワクチンの今年の出荷量が当初計画の半分にとどまると見込んでいると伝えられ、ワクチン供給量での懸念が重しとなりました。
いったん持ち直す場面もありましたが、株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万6646円(前日比163円安)まで下落しました。
一巡後は、押し目買いに下げ渋りの流れとなり、大引けにかけて2万6700円台半ば近辺で推移しました。
東証1部の出来高は11億4790万株、売買代金は2兆3367億円、騰落銘柄数は値上がり969銘柄、値下がり1116銘柄、変わらず93銘柄でした。
ファイザーの件があっても過剰流動性が売りを吸収している状況です。
しかし、以前のように上に進む勢いはなく、新たなフォロー材料がないと、厳しい状況で踊り場にさしかかっています。
日銀は4日の東京株式市場で、通常のETF(上場投資信託)とJ━REITの購入を見送りました。
来週の株式市場
来週(7-11日)の東京株式市場は、底堅い展開になりそうです。
週末11日の日経平均先物・オプション12月限のメジャーSQ(特別清算指数)算出日を控え、少々荒れた動きも想定されますが、基本的に押し目買い意欲は根強く、待機マネーが支える構図に変わりはないと思います。
短期急騰に伴う過熱感は尾を引くものの、カラ売りを吸い上げて浮力を維持する流れから、買い戻しの動きが強いと思います。
新型コロナウイルスワクチンの動向では、米ファイザーが供給網の問題で年内の出荷量の計画を引き下げた点はやや警戒する必要がありますが、その後は米モデルナのワクチンも承認を控えており、ワクチン期待は続くと思われます。
スケジュール面では、国内で8日に10月家計調査、7-9月期GDP確報値、11月景気ウォッチャー調査、9日に10月機械受注、10日に10-12月期法人企業景気予測調査などが発表されます。
海外では7日に中国11月貿易収支、8日に米大統領選挙、州の選挙結果認定の期日、10日にECB定例理事会、EC首脳会議、11日に米11月生産者物価などが予定されています。
4日の日経平均株価は4日ぶりに反落しましたが、米ファイザーは、調整は目先的なもので、上昇トレンドの流れは変わらないと思います。
今日の取引き
コーユレンテイア(7081) 1517円 100株売却
応用地質(9755) 1231円 100株買い 1232円 100株売却
LIFULL(2120) 385円 100株買い 384円 100株売却
今日の確定利益は200円でした。