概況
日経平均株価は、前日比8円高の2万6809円と小幅に3日続伸して、連日で終値ベースの年初来高値を更新して取引を終了しました。
朝方は売りが先行しましたが、上昇に転じ、後場の取引開始直後の午後12時30分には、同3前日比67円高の2万6868円の高値を付けました。
その後は再び下げに転じ下値を試すようだ動きをみせるなど、終日にわたり、方向感に欠ける展開でした。
為替市場では、ドル・円が1ドル=104円40銭台(2日終値は104円56-57銭)でもみ合いとなりました。
東証1部の出来高は12億3343万株、売買代金は2兆5457億円、騰落銘柄数は値上がり1266銘柄、値下がり834銘柄、変わらず77銘柄でした。
日経平均株価は11月の上昇幅が大きかったことから、一服するのは致し方ないところだと思います。
地合いは悪くなく、上昇した銘柄に代わり、割安に放置されていた銘柄に物色の矛先が向かうような動きになると思います。
リスク選考の動きか
株式市場はリスク選好の動きが続いています。
米英などでワクチン開発が進展しており、昨日はジョンソン英首相が来週7日からファイザーのワクチン導入を開始するとも報じられています。
株式市場は、ときおりの調整売りを交えながらも上昇軌道に乗ってきており、全般に来年に向けた経済回復ムードが広がっているように見えます。
そのなかでは中国をめぐる摩擦が再燃していることが問題です。
豪州の輸出品に対する中国の差し止め措置が広範な品目にわたってきています。
鉄鉱石など主要産品に波及しないのかどうか不安な状況になっています。
米下院は対中強硬案を可決しており、民主主義のリーダーを標ぼうする米国が中国に対する風当たり姿勢を強めてきており、バイデン政権に移行後も変化はなさそうです。
しかし、中国の経済回復は目覚ましく、一部には来年のGDP成長が10%に迫る水準と予測する向きも出ており、米国の追加支援策と相まって、世界経済の牽引役が期待されるところです。
為替市場ではドル安傾向が続いており、そのなかでもユーロドルの上昇が際立っています。
一方、ポンドドルは不安定な動きをしています。
英国とEUとの貿易交渉決裂に対するリスクが高まってきており、突発的なニュースに振れやすくなっています。
ユーロ相場の強さの一端には対ポンドでの強い動きも加わっています。
ワクチン期待で相場はリスクをとって上昇していますが、米中関係と為替の状況によっては再びリスクオフの流れになる可能性もあります。
今日の取引き
エクセデイ(7278) 1296円 200株売却
応用地質(9755) 1232円 100株買い 1235円 100株売却
森トラスト(8961) 126900円 1株買い 127700円 1株売却
今日の確定利益は2300円でした。