概況
日経平均株価は前日比293円高の2万2288円と大幅反発しました。
朝方は、29日の米国株式が住宅指標の改善などを背景に大幅高した流れを受け、買いが先行しました。
日本時間午前10時に発表された中国6月製造業PMI(購買担当者景気指数)の改善も支えとなり、一段高し、一時2万2448円(前日比453円高)まで上昇しました。
一巡後は、中国全人代常務委員会で「香港国家安全維持法案」成立との報道もあり、上値が重くなりましたが、影響は限定的でした。
後場入り後は、高値圏で推移する場面もあったが、引けにかけて売りに傾き、伸び悩みました。
東証1部の出来高は12億4084万株、売買代金は2兆2425億円、騰落銘柄数は値上がり1093銘柄、値下がり991銘柄、変わらず85銘柄でした。
あす7月1日に6月調査日銀短観、現地2日には米6月雇用統計の発表を控えており、買い進めるには無理があります。
基本的に下値も堅いですがが、上値も重く、一進一退の流れが続きそうです。
月末・期末にむけたロンドンフィキシングが要警戒
本日は月末・期末にかけたロンドンフィックスが最大の注目となりそうです。
ロンドンフィックスとはロンドン市場でその日の取引に利用する基準レートを決める時間のことを言います。
ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングで一番大きなフローがでるのが、月末のフィキシングとも言われています。
本日も米国のウイルス感染拡大、ロシアがアフガニスタンの反政府組織に、アフガン兵や米兵の殺害に賞金を提供していたことに関しトランプ大統領がこれを承知していたという問題、香港国家安全維持法可決による米国の対応など、米国の内政や外交に関し重要な問題が山積みとなっています。
しかしながらロンドンフィックスが終わるまでは、これらのニュースよりもフィックスの動きが相場を左右することになりそうです。
ここ数カ月のロンドンフィックスを振り返ると、先月(5月)末のドル円は欧州時間に入ると107.09円まで弱含んでいましたが、フィックスにかけて107.77円まで急ピッチで上昇しました。
またポンドに対しても買いが入り対円、対ユーロとも急上昇しました。
一方でユーロはポンドや円に対しては動いたものの対ドルでの値動きは限られました。
4月末のドル円は106円半ばから107.22円まで急伸、ユーロドルは1.08ドル半ばから1.09ドル後半まで急上昇など激しい動きを繰り返しました。
4・5月末は対円ではドルが上昇していますが、必ずしも毎月末が同じようなフローが入るわけではありません。
ロンドンフィックスをめぐっては、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の不正操作で大手銀行為替ディーラーから逮捕者が出たこともあり、金融機関は情報漏洩に対して厳しく管理されていることで、事前に漏れ伝わることはないと思われます。
よって本日も直前まではどちら側に動くかを予想するのは困難です。
フィキシング後のNY市場は上記のように米国が関わる内政・外交の状況と、株価の値動きを見ながらの取引が予想されます。
また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長とムニューシン米財務長官が、米下院金融委員会で新型コロナウイルス対応めぐり証言を行うことが予定されています。
ウイルスの感染が全米で拡大していることで、今後の金融政策についての両者の発言には注意を払う必要があります。
今日の取引き
今日もJREITが後場から少し戻るかなと思ったのが失敗でした。
特にオリックス不動産R(8954)がここまで下がるとは思いませんでした。
JREITの取引きで損が出ないと思っていましたが相場の流れが変わってきました。
JT(2914) 2012円 100株買い 2120.5円 100株売却
JT(2914) 2012円 100株買い 2016円 100株売却
JT(2914) 2011円 100株買い 2017円 100株売却
じげん(3679) 339円 100株買い 337円 100株売却
じげん(3679) 343円 100株買い 345円 100株売却
じげん(3679) 342円 100株買い 338円 100株売却
いちごオフィス(8975) 74300円 1株買い 74100円 1株売却
オリックス不動産R(8954) 144800円 1株買い 140600円 1株売却
オリックス不動産R(8954) 143500円 1株買い 140500円 1株売却
オリックス不動産R(8954) 143500円 1株買い 144100円 1株売却
野村不動産投資法人(3462) 130100円 1株買い 129100円 1株売却
野村不動産投資法人(3462) 130100円 1株買い 130600円 1株売却
今日の確定損失はマイナス5900円でした。