概況
日経平均株価は、前週末比96円26銭高の2万133円73銭と続伸して取引を終了しました。
朝方から買いが先行しましたが、一巡後は戻り待ちの売りに押される格好で下げに転じる場面もみられました。
しかし、その後は堅調に推移し、後場も積極的な売買は限られたものの、午後2時45分には160円高の2万197円と今日の高値を付ける場面もありました。
ドル・円が1ドル=107円10銭台で、午後に入り小動きが続きました。
東証1部の出来高は12億1082万株、売買代金は2兆37億円、騰落銘柄数は値上がり1251銘柄、値下がり844銘柄、変わらず76銘柄でした。
21年3月期の業績予想を未定とする企業が多く、先行き業績見通しが立てづらいなか、コロナ禍の影響が長引き夏以降の業績回復期待シナリオが、後退する可能性が強くなっており積極的な売買は見送られました。
明日の株式投資
大型株が手掛けづらい中、マザーズ指数が4%近い上昇をしました。
東証1部の売買代金は概算で2兆円ですが、業種別では鉱業、水産・農林、情報・通信などが上昇した一方、鉄鋼、空運、繊維などが下落しました。
今期が大幅減益計画となり中間配当を見送ったゆうちょ銀行と日本郵政が急落しました。
反面、株主還元強化が好感された三井住友が全市場の売買代金ランキングトップ5に入る大商い(ETFを除く)で買いを集めました。
2021年3月期に減配しないことが株価に大きな影響を与えています。
私が持っているビーアンドピー(7804)は配当予想を50円から20円へと大幅に減額したことで大きく売られました。
通信など一部を除いてはコロナの影響を受け業績が悪いの想定内ですが、減配や無配にすることは投資家は嫌います。
商社も丸紅が大きく減配して暴落しましたが他の4社はあまり下げませんでした。
住友商事も、三菱商事も業績予想は悪いですが減配しないことで値を保っています。
配当が出せないのは手元資金が潤沢でないため資金を確保したいからで内部留保の大きい企業は問題ありません。
明日も決算発表が多くありますが減配の発表があった場合は翌日に大きく売られますので直後の買いは控えるべきだと思います。
コロナ関連ではタカラバイオがPCR検査試薬に関する報道を材料に急騰し、メドピアなど医療関係の銘柄を物色する流れが強まる中、アンジェスが14%上昇し、マザーズ市場に資金を呼び込みました。
マザーズ指数に至っては、グロースに向かう資金を一手に集めるかのような大幅高となりました。
一方、米国が中国ファーウェイへの禁輸措置を強化すると発表したことからハイテク株が軒並み売られており、太陽誘電やアドバンテスト、東京エレクトロンなどが大幅に値を崩し、SCREENは14%近い急落でした。
TDKや昭和電工が決算を受けて大きく売られ、民事再生手続きの申請開始を発表したレナウンがストップ安比例配分となりました。
ただ、平時では非常にナーバスとなっていた米中関係悪化に関するニュースに対して、良い意味で鈍感な反応が見られたことは、足元の戻り基調がまだ続くとの期待が高まります。
18時現在ニューヨークDOW先物が200$以上上がっておりこの調子だと大きなネガティブ材料が出なければ底堅い動きになると思います。
今日の取引き
今日はJREITの取引きを見送りました。
金曜日急落したのでもう少し戻すかと思いましたがあまり動きませんでした。
みずほ(8411) 119円 2000株買い 119.2円 2000株売却