続けられる株式投資

株を始める方が長く続けられるような投資方法の紹介

落ちるナイフをつかまないために

株価が大幅に下落した時に今がチャンスとばかりに追加の資金を投入し、大やけどをしてしまう時があります。

「落ちてくるナイフをつかむな」とは昔からある投資の格言ですが、「落ちてくるナイフ」をつかみ損失を取り戻そうとすると心理は個人投資家によく働きます。
株価の急落局面で入る個人投資家の買いは、いわゆる「ナンピン買い」に近い発想だと思います。
一般的には個人投資家は常に買いポジションを持っています。

手元にあるだけの現預金を株に投資をしているという人も少なからずいます。

預金の金利が最低水準な現在、配当を貰えない現預金で置いておくよりお金に稼がせたい心理が働きます。
そうやってポジションを取っていると、株価が上昇する局面では良いのですが、下落すると当然含み損が出ます。

自分の損失は認めたくないので、わずかでも資金に余力があればここで追加の買いを入れて損失を取り戻そうとしてしまいます。
自分が適正であると思う株価が2万2000円であれば、株価が1万8千円になったのだから、「まだ上がる」と判断し買ってしまいます。


一般的には、利益を出した喜びよりも損失を出した悔しさの方が2倍くらい大きいと言われていますから、20%利益を出してから20%損失を出しても、利益を出したことより損失に目が行き元の株価に戻るように買い増したくなるインセンティブが働くきます。


このような心理で、株価の下落局面で買いのフルポジションを持つことになります。

 

 

個人投資家機関投資家との明確な違いは機関投資家は相場の悪い時も運用して利益をあげなければならないことです。

それゆえ明確なポリシーを持って運用しますのでガバナンスのきいた状態で投資します。

機関投資家といえども常に利益を出せるわけではありませんが逆張り戦術を取る方はほとんどいません。

個人投資家は一般的には明確な投資ポリシーを持っていませんから、手元の現預金を何割以上残さないといけないとか、債権に何割投資しないといけないとかいう決まりはありません。

良く言えば自由、悪く言うとガバナンスが全く効いていない状態です。マイホームのための貯金すら、株式にぶちこんでしまうことも可能です。

 

配当をもらわないと損、値上がり益を取らないと損だと考える傾向がありますので、目一杯のポジションを取りがちです。


わずかに残った現預金も、少し「割安」になったと感じるや否や、全額投入してしまうケースもあります。

それ以上に怖いのは信用取引をして買い増すことです。

信用取引レバレッジが効きますので上昇相場の時はいいですが今のように相場が下降しているときは損失が膨らみ最悪、追証が発生して現預金がなければ下落した株を売って余計に損失が膨らみます。

個人投資家には逆張り戦術を好む人が大変多いのはどうしてでしょうか。
プロはサラリーマンとして上司に失敗の説明ができないことがありますが、個人の場合「人の裏をかき、自分は賢いと思いたい」という気持ちが働いているのだと思います。
実際、逆張りが成功して利益が出ると、実に気持ちが良いんです。

間一般の投資家と違い、自分は特別な存在であり、真実が見えていると感じます。
周りがみな恐怖に怯える中で自分だけが平常心ですごい人物になったような錯覚に陥ります。
勝負をして、格好良く勝ちたいという気持ちもあります。

しかしこれは投資ではなく投機になります。

私も30年株式投資をしていますので大きな暴落をたくさん見てきましたが下がっていくときのナンピン買いの成功確率は限りなく低かったでした。

リーマンショックよりも私は東日本大震災の時が大きく損失を出しました。

東京電力をはじめ、関西電力九州電力を多く持っていました。

震災が起こったのが3月11日。

電力株は配当がよかってので期末の配当を取ろうと買い増していました。

まさか原発が止まるとは思いもよりませんでした。

あの時も電力株が暴落してナンピンで損をされた方は多数いました。

東電以外はある程度戻しましたが8年以上かかりました。

 

私はJREITを配当の面から価格が下がった現在買いたい衝動にかられますがコロナの収束がわかるまでは一日信用で利ザヤを稼ぎ最低限しか持ち越さないようにしています。

情報や知識・経験において機関投資家に劣る個人が市場で生き残っていくには、格好良くなくても素直な順張り戦術で、相場のトレンドに逆らわないことです。
上昇局面で買い、下落局面で売る。一定割合の含み損を抱えれば機械的損切りし、一定の含み益を得ればこれも機械的に利益確定をする。
特に投資に感情を入れて、プラスに作用することはほとんどありません。

コロナウイルスの収束が見えるまでは最低限の株式投資にしたいと思います。

これはあくまでも私個人の感想ですが株式投資を長く続けられるようにいう思いから

ナンピンの取引きは控えられたほうが良いと思います。