概況
日経平均株価は、前日比882円03銭安の1万8664円60銭と4日ぶりに大幅反落して取引を終了しました。
直近の3営業日で3000円近い上昇となっていた反動や、短期的な利益を確定する売りが優勢でスタートしました。
買い手掛かりに乏しいことから、軟調な展開が続き、一時下げ幅を縮小する場面もみらましたが、午後2時50分過ぎ、株価指数先物に断続的な売りが出て、午後2時54分には同1033円82銭安の1万8512円81銭とました本日の最安値を付けました。
その後、買い戻しの動きが強まるなど、方向感に乏しい動きをみせました。
為替市場は、ドル・円相場が1ドル=110円60銭前後(25日終値は111円46-47銭)と、午前中の水準から高止まりしていたことも重しとなったようです。
東証1部の出来高は20億4967万株、売買代金は3兆3049億円と連日の大商いで騰落銘柄数は値上がり897銘柄、値下がり1226銘柄、変わらず45銘柄でした。
新型コロナウイルスの流行による企業決算への影響が読み切れないため、警戒モードが継続されることが予想され、値動きの荒い動きが続きそうです。
日経平均反落
日経平均は前3営業日で3000円近い上げを演じたこともあり、利益確定売りのタイミングを計って いたとみられます。
最も大きな下落理由は、小池百合子東京都知事が25日夜、週末の不要不急の外出を自粛するよう都民に要請した ことです。
他府県も追随して経済活動に大きな支障をきたす懸念が顕在化しました。
これが不安心理を増幅し内外の投資家から売りが殺到しました。
日経平均は前営業日比311円安で反落スタートし、その後、下落スピードを加速させ、一時900円超 に下げ幅を拡大しました。
丸紅が25日、新型コロナ感染症の影響を織り込み、今期の当期損益予想を2000 億円の黒字から一転、1900億円の赤字に修正したことも、企業収益への懸念を強めることになり商社全般が売られました。
後場寄り後は、日銀のETF(上場投資信託)の買い入れか、それを期待した買いで下げ幅を縮小する場面もありましたが、その動きが一巡すると再び下げ幅を拡大しました。
値がさ株が悪材料で売られたことも指数を押し下げる要因となりました。
首都封鎖リスクと消費への影響が懸念されファーストリテイリング(9983.T)が軟調で239円日経平均を下押ししました。
ソフトバンクグループ(9984.T)はムーディーズの2段階格下げ、TDK(6762.T)は今期業績予想の下方修正などがそれぞれ嫌気されて大きく下落しました。
日本は都市封鎖まで至っていなかったところが評価されていた部分があったので大きな衝撃になりました。
今日の取引き
じげん(3679) 273円 100株買い
ユナイテッド・アーバン投資法人(8960) 106300円 2株買い
住友商事(8053) 1302円 100株売却
福岡リート(8960) 106000円 1株売却
JT(2914) 1968円 100株買い 1974円 100株売却
JT(2914) 1970円 100株買い 1972円 100株売却
本日の確定利益は26400円でした。