概況
9日の日経平均株価は前日比206円90銭高の2万3400円70銭と5営業日ぶりに大幅反発しました。
朝方は、円安・ドル高を支えに買い優勢で始まり、前日まで4営業日続落していた反動もあり、いったん2万3300円台まで上昇しました。
新型肺炎リスクへの警戒感もあって押し戻される場面もありましたが、一巡後は盛り返しました。
時間外取引の米株価指数先物や、中国・上海総合指数、香港ハンセン指数などの上昇もあり、後場前半には2万3468円56銭まで上げ幅を拡大しましたが、その後は一服感が強まり、大引けにかけては2万3400円近辺でもみ合いました。
東証1部の出来高は11億3397万株、売買代金は2兆1108億円、騰落銘柄数は値上がり1245銘柄、値下がり801銘柄、変わらず114銘柄でした。
1ドル=110円は支援要因だが、米アップルの売上高未達見通しの影響が一時的だったことで、先行して下げ過ぎた分の反動が出たようですが、日経平均2万4000円は抵抗線として意識され、上値が重くなっているように思います。
JASDAQ市場
JASDAQ平均は6日ぶりに反発し、JASDAQ-TOP20、J-Stock Indexはともに4日ぶりに反発して引けました。
値上がり銘柄数は447(スタンダード421、グロース26)、値下り銘柄数は170(スタンダード163、グロース7)、変わらずが46(スタンダード44、グロース2)でした。
外部環境の改善が確認されるなか、JASDAQ平均が前日までの5日間で約3.3%下落するなど短期間で急落していた反動もあり、買いが優勢となりました。
前日の米国市場では、1-3月期の売上見通しが従来予想を下回ると発表し、昨日の東京市場での全面安状態のきっかけともなった米アップルが下げ渋り、ナスダック総合指数は小幅に上昇しました。
ニューヨーク連銀製造業景況指数の改善も好感され、こうした流れから、ドル円が1ドル=110円台での円安水準で推移し、日経平均も200円超上昇したことで、個人投資家心理は大きく改善しました。
堅調な香港市場や中国市場も寄与しましましたが、新型肺炎による業績への悪影響を見極めたいと考える投資家も多く、積極的に上値を切り上げる展開とまではいきませんでした。
内需株に異変
18日の東京市場では日経平均内需株指数が7日が連続で続落しました。
内需株は比較的業績が安定していて成長も見込める投資先として、低金利のため利益が出にくい債券投資の代わりをしてきました。
しかし新型肺炎の拡大とGDPの想定以上の悪化で積極的に買いづらくなっています。
特にインバウンド関連のセクターの落ち込みが大きく鉄道では京浜急行電鉄が12%安、
三越伊勢丹が5%安と下げ幅が大きくなっています。
GDPの悪化は増税の影響が大きく業績はさらに落ち込む可能性が高いです。
どこに投資すればいいかがわからない相場です。
こういう時は静観が一番です。
機関投資家はそういうわけにはいきませんが個人は短期のパーフォーマンスは求められません。
下値を拾いたいところですが、新型肺炎が沈静して相場が上向きになってからがいいと思います。
今日の取引き
じげん(3679) 445円 200株売却
今日の確定利益は400円でした。