日経平均株価は前日比370円96銭安の2万3204円76銭、東証株価指数(TOPIX)は23.65ポイント安の1701.40と、ともに大幅反落し昨日の上げを帳消しにしました。
イランによる米軍基地砲撃が投資家心理を冷やし、幅広い業種がリスク回避の売りに押されて値下がりし出来高は14億5311万株でした。
東京市場の取引開始直前に、イラク領内にある米軍駐留施設が砲撃されたと伝わり、全面安で始まりました。
午前は為替が円高・ドル安に振れる中で日経平均株価の下げ幅が一時600円を超えるなど、リスク回避色の強い展開となりました。
午前の取引終了後、イランのザリフ外相がツイッターで「われわれは緊張激化や戦争を望んでいない」などと表明したため、午後は売りもやや落ち着き、日経平均はやや下げ幅を縮めました。
ただ、後場に下げ渋ったとはいえ、日経平均が終日大幅安で推移し、9割近い銘柄が値下がりしたことに違いはなく、乱高下の高い相場です。
この日は出来高や売買代金を伴って株価が下落しており、弱気になっている投資家が少なくないことは確かなようです。
225先物3月きりも大幅反落しました。
中東情勢が一段と緊迫する中、大幅な売り優勢で始まりイラン外相のツイートなどを受けて投資家の不安心理がやや和らぎ、ドル円が値を戻すと買いも入りましたが、戻りは鈍かったです。
225オプションはプットが値上がりし、コールは売られ1月きりは最終売買日を前に日経平均が大きく動き、商いが膨らみました。